インデックス投資家必見!S&P500の大暴落ランキング10

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インデックス投資は長期に続ければ利益を上げられる可能性の高い投資法です。しかし、インデックス投資といえど一時的な暴落は避けられないことです。

このことを理解せずに始めると、いざ暴落に見舞われたときにパニックに陥りかねません。

本記事ではS&P500の過去の大暴落をランキング形式でまとめました。どれくらい資産が減る可能性があるのかを理解しておけば、このような事態も避けることができます。

目次

S&P500大暴落ランキング10

最初にS&P500の1900年から2022年までの推移グラフを示します。

S&P500の株価推移(1900年~2022年)

1900年代と2000年代では株価が大きく違うため、1900年代がほとんど平坦に見えますね。このような場合は、縦軸を対数表示すると見やすくなります。それが下のグラフです。

S&P500の株価推移(1900年~2022年)対数表示

このグラフの中に、S&P500の1900年から2022年の大暴落ワースト10下落率の順で示しました。こうして見ると、けっこうバランスよく散らばっていますね。その詳細データは下の表のようになります。

スクロールできます
順位直前高値
の日付
底値
の日付
元値回復
の日付
直前高値底値下落率高値から底値
までの期間
元値回復
までの期間
出来事
11929/9/71932/6/11954/9/22$31.92$4.40-86.22%2年8ヶ月25日25年0ヶ月15日ウォール街大暴落
22007/10/92009/3/92013/3/28$1,565.15$676.53-56.78%1年5カ月0日5年5ヶ月19日リーマンショック
32000/3/242002/10/92007/5/30$1,527.46$776.76-49.15%2年6カ月15日7年2ヶ月6日ITバブル崩壊
41973/1/111974/10/31980/7/17$120.24$62.28-48.20%1年8カ月22日7年6ヶ月6日第一次オイルショック
51906/1/191907/11/221916/11/3$11.18$6.33-43.38%1年10カ月3日10年9ヶ月15日1907年恐慌
61916/11/201921/6/201925/1/2$11.32$6.73-40.55%4年7カ月0日8年1ヶ月13日第一次世界大戦
71968/11/291970/5/261972/3/6$108.37$69.29-36.06%1年5カ月27日3年3ヶ月6日
82020/2/192020/3/232020/8/18$3,386.15$2,237.40-33.92%1カ月4日5ヶ月30日コロナショック
91987/8/251987/12/41989/7/26$336.77$223.92-33.51%3カ月9日1年11ヶ月1日ブラックマンデー
101902/9/91903/10/141905/2/24$9.48$6.42-32.28%1年1カ月5日2年5ヶ月15日1901年恐慌
132022/1/32022/10/12$4796.56$3577.03-25.43%9カ月9日2022年暴落
S&P500の大暴落ワースト10 +おまけ

世界恐慌の引き金となったウォール街大暴落の下落率が突出しています。1000万円の資産が150万円以下にまで減ってしまう衝撃は耐えられるものではありません。このレベルの暴落は二度と来ないことを祈るばかりです。

その他には、資産が半分になってしまう暴落が3回あります。そのうち2回は2000年以降に起きているのですから、現代でもいつこの規模の暴落が来てもおかしくないということです。

直前高値から底値までの期間としては、最大で4年7カ月。その他は長くても2~3年になっています。元値に戻るまではもっと長い期間を要しますが、回復期は株価がどんどん上がっていきますので、本当につらいのは底値までの期間でしょう。そう考えると、3年間耐えきればたいていの暴落は乗り越えられそうです。

2022年の暴落は、2022年10月12日が底値であった場合はワースト13位になります。また、コロナショックはワースト8位に入っています。このあたりの暴落に巻き込まれた方は多いのではないでしょうか。

それでは、いくつか詳しく見ていきましょう。

1位 ウォール街大暴落

S&P500の推移(ウォール街大暴落の頃)
高値$31.92
底値$4.40
下落率-86.22%

ウォール街大暴落は1929年に発生した暴落で、世界恐慌の引き金とされています。

直前の高値から大底まで約2年9ヶ月元値回復までは25年もかかっています。そして下落率は何と-86.22%です。

この暴落は絶望的ですね。いくら覚悟していても耐えることは困難です。ただ、このレベルの暴落を心配していては投資ができませんから、頭の片隅に置いておく程度がよいでしょう。

2位 リーマンショック

S&P500の推移(リーマンショックの頃)
高値$1,565.15
底値$676.53
下落率-56.78%

リーマンショックは、米国の投資銀行であるリーマンブラザーズの破綻をきっかけとして発生した、世界的な株価暴落や金融危機を指します。

直前の高値から大底まで1年5ヶ月元値回復までは約5年6ヶ月かかっています。そして下落率は-56.78%。資産が半分になってしまう暴落です。

最初の1年半耐えきれば、あとは回復に向かいますので乗り越えられそうです。しかし、これは結果が分かっているから言えることで、どこまで下がるかわからない暴落の中で冷静さを保つには、かなりの精神力が必要です。

3位 ITバブル崩壊

S&P500の推移(ITバブル崩壊の頃)
高値$1,527.46
底値$776.76
下落率-49.15%

ITバブル崩壊は、1990年から2000年にかけて異常な上昇を続けたIT関連株が、バブル崩壊により一気に急落した出来事を指します。

直前の高値から大底まで2年6ヶ月半元値回復までは約7年2ヶ月かかっています。そして下落率は-49.15%。これも資産が半分になってしまう暴落です。

ITバブル崩壊が元値まで回復した直後にリーマンショックが控えています。2000年代の始まりはまさに波乱の幕開けですね。この2つのショックに巻き込まれ、市場を去った投資家も多いのではないでしょうか。

4位 第一次オイルショック

S&P500の推移(第一次オイルショックの頃)
高値$120.24
底値$62.28
下落率-48.20%

第一次オイルショックは、中東戦争に起因する原油供給量の制限や原油価格の高騰により、世界経済が混乱に陥り、株価の暴落に見舞われた出来事を指します。

直前の高値から大底まで約1年9ヶ月元値回復までは約7年6ヶ月かかっています。そして下落率は-48.20%。これも資産が半分になってしまう暴落です。

約半世紀前の出来事ですが、トイレットペーパーの買い占めが起きるなど、当時の映像を見たことがある方も多いと思います。

5位 1907年恐慌

S&P500の推移(1907年恐慌の頃)
高値$11.18
底値$6.33
下落率-43.38%

1907年恐慌は、米国で1907年10月に発生した金融恐慌です。今から100年以上前の出来事です。

直前の高値から大底まで約1年10ヶ月元値回復までは10年9ヶ月半かかっています。そして下落率は-43.38%です。

8位 コロナショック

S&P500の推移(コロナショックの頃)
高値$3,386.15
底値$2,237.40
下落率-33.92%

コロナショックは説明不要ですね。

直前の高値から大底まで約1ヶ月元値回復までは約6ヶ月。そして下落率は-33.92%です。

大底までの期間も元値回復までの期間も異例の速さでした。資産が半減するような暴落を見た後ですと、-34%程度はまだましに思えてきます。コロナショック後のS&P500は高値更新が続きましたので、この上昇で資産を増やした方も多いのではないでしょうか。

13位 2022年暴落

S&P500の推移(2022年暴落の頃)
高値$4796.56
底値$3577.03
下落率-25.43%

最後に2022年の暴落です。まだ確定ではありませんが、このままいけばワースト13位です。

2022/10/12が大底であったと仮定した場合、高値から大底まで約9ヶ月。そして下落率は-25.43%です。

みなさん、この暴落の中でも投資を続けることはできましたか?

2021年の株高に触発されて投資を始め、いきなり暴落に巻き込まれた方も多いと思います。しかし、これくらいの暴落で退場していては、インデックス投資家としては覚悟が足りないと言えます。より強い精神力を身につけましょう。

まとめ

S&P500の過去の暴落をランキング形式でまとめました。

ウォール街大暴落のような下落は例外としても、資産が半分になる暴落はいつ起きてもおかしくありません。底値までの期間は最悪2〜3年もありうると考えてください。

また、退職後もインデックス投資を続けるのであれば、現金バッファ生活費の5年分は持っておきたいところです。5年あればたいていの暴落は乗り越えられるでしょう。

インデックス投資は市場に居続けることが大切です。本記事を参考に、覚悟を持ってインデックス投資に挑んでください。

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