投資でお悩みのあなた。本を読んでテクニカル分析やファンダメンタル分析を勉強しても、なかなか成果が出ないのではないですか。
原因の一つは再現性にあります。本に書いてある通りに取引きを行っても、うまくいかないのがあたりまえです。
その理由を解説しますので、投資の本を読んでも勝てない方は、ぜひ参考にしてください。
投資がうまくいかないのは再現性の問題
投資を始めて間もない方は、テクニカル分析やファンダメンタル分析を勉強し、自分の投資スタイルを確立しようと努力しているのではないですか。でも、なかなか成果が出ずに悩んでいる方も多いと思います。
私もそうでした。チャートの本を読んで取引を行っても、買った途端に値が下がる。このような経験はいくらでもあります。
投資で勝てないのは、本に書いてあることが正しく理解できていないから、そう思っていませんか?
そうではありません。勝てない理由は、本の内容に再現性がないからです。
テクニカル分析の再現性
テクニカル分析の本には、チャートに決まったパターンが現れたら買い、という情報が載っていますね。
そして実際に買ってみると全然うまくいかない。センスがないとあきらめてしまう方もいます。でも、それはあなたが悪いのではありません。
テクニカル分析の本には、以下の情報は載っていましたか?
- どの銘柄で取引を行ったか。(大型株?小型株?バリュー株?グロース株?)
- どのような相場状況だったか。
- 会社の業績はどうだったか。
同じようなチャートパターンが現れても、銘柄や相場状況などで違った動きをするのは当然です。しかし、著者が取引をした時のこれらの情報は、どこにも載っていないのではないでしょうか。
本と同じ結果を再現するためには、必要な情報が不足しています。これで同じ結果を出すことのほうが無理というものです。
また、投資本を書くようなベテラン投資家には、独特の勘所というものが身についているでしょう。チャートのパターンを見て取引きしていても、何となく今は買い時ではない、この銘柄はやめた方がよい、といった勘が働くものです。このような勘は長年の経験によって得られるもので、当然本には記載されません。
これだけの不確定な要因があるため、チャートパターンに従った取引には再現性がないのです。
再現性のない投資はギャンブルと同じです。一度うまくいったとしても、安定して勝ち続けることは難しいでしょう。
テクニカル分析が無意味というわけではありません。もしテクニカル分析で成功したいなら、足りない情報を自分で埋めるしかないのです。そのためには、何度も失敗を繰り返して経験を積まなければいけません。
ファンダメンタル分析の再現性
ファンダメンタル分析による取引も同様に、本に記載された内容には再現性がありません。
ファンダメンタルが条件に合っていれば、投資タイミングはどうでもよいのでしょうか?
よく決算発表の後に、業績が良かったにもかかわらず株価が暴落したりもします。コンセンサス未達による失望売りなどですね。このような値動きを予測することは不可能です。
相場状況にも大きく影響を受けるでしょう。株式投資では、プロでもタイミングで勝負することは難しいのが実情です。
また、ファンダメンタル分析による投資にも勘所はあります。やはり著者と同じ結果を再現することは難しいでしょう。
インデックス投資の再現性
テクニカル分析やファンダメンタル分析では、本に書かれた通りに取引を行っても再現性がないことがわかりました。
では、再現性のよい投資手法は存在するのでしょうか。安心してください。それこそがインデックス投資です。
インデックス投資の基本は以下です。
- 運用コストの安い米国株式か全世界株式のインデックスファンドに投資する
- 定期的に定額で買い付けを行う
- 長期的にに保有し続ける
この条件で取引きを行えば、誰が行っても同じリターンが得られます。定期買い付けですから、タイミングを測る必要はありません。勘所も必要ありません。ベテランから素人まで、誰でも同じ結果になります。
インデックス投資はプロも勧める投資手法で、決してレベルの低い手法ではありません。素人でもプロに太刀打ちできるのですから、使わない手はありません。
まとめ
テクニカル分析やファンダメンタル分析の本を読んでも、投資がうまくいかない理由を解説しました。
再現性のない投資はギャンブルと同じです。
投資がうまくいかないとお悩みの方は、インデックス投資を始めてみてはいかがでしょうか。
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