「チャートを勉強しても勝てない」「財務諸表を読むのが難しい」とお困りのあなた。もっと簡単に値上がりする銘柄を見つる方法はないの?と思っていませんか。
本記事では、私が個別株を買うときの判断に使っている5つのポイントを解説します。とても簡単な手法ですので、誰でもまねできます。
私が実際に購入した銘柄や、銘柄を探す手順も公開しますので、ぜひ参考にしてください。
なお、本記事の内容は私の個人的な考えであり、株価の値上がりを保証したり、特定の銘柄の購入を薦めたりするものではありません。
値上がりする銘柄を見つける5つのポイント
私が個別株を購入するときは、次の5つのポイントをチェックします。
- その会社や事業に参入障壁はあるか
- その会社の財務は健全か
- その会社は今後伸びるか
- その会社は身近か
- その会社の株価が一時的に下落、もしくは安値で放置されているか
これらの条件にマッチする会社の株は、長期的に値上がりする可能性が高いと私は考えています。ただし、想定しているのは数年単位の長期投資であり、短期売買のための手法ではありませんのでご注意ください。
チャートをじっくり眺める必要もありませんし、四季報を細かく読む必要もありません。それでは詳しく見ていきましょう。
ポイント1、その会社や事業に参入障壁はあるか
参入障壁とは、その業界への新規参入を妨げる壁のことで、会社の事業を守るには高い障壁がある方が有利です。
独占的な事業、ブランド力、技術力、独自の強みを持つ商品・サービス(USP)などが参入障壁にあたります。
例えば電力会社のようなインフラ事業は、簡単には新規参入できないですよね。東京電力が他の会社に事業を奪われることは考えられません。
また、参入が容易であっても、すでに業界における地位がゆるぎないものであれば、それも参入障壁です。例えばバーガーショップを新しく始めることは簡単ですが、マクドナルドの地位を脅かすことはほぼ不可能でしょう。
参入障壁があるかを判断するには、10年後にその会社がどうなっているかを想像するのもよい手法です。
例えばセブンイレブンは、10年後もコンビニ業界のトップであり続けると私は信じています。10年後に衰退しているとは考えにくいですよね。
反対に、その会社の10年後の姿が想像できないのであれば、投資すべきではありません。
ご自身の判断で構いませんので、その会社に参入障壁があるかを考えてみてください。
ポイント2、その会社の財務は健全か
財務諸表を詳しく分析する必要はなく、過去数年間に赤字を出していないかをチェックします。ネット証券のホームページで簡単に確認することができます。
赤字を出している会社は避けましょう。
ポイント3、その会社は今後伸びるか
会社の事業が大きくなり売上げが伸びると、株価が上昇する可能性も高くなります。
今後売上げが伸びるかは、ネット証券のホームページで財務状況を調べるとわかります。2年先くらいまでの売上予測が載っています。
さらに詳しく調べるには、会社のホームページで中期経営計画を読むことをおすすめします。中計には会社の今後の事業計画が載っていますので、事業拡大の計画があるかを確認することができます。
ポイント4、その会社は身近か
その会社が身近な存在かどうかは株価の上昇には直接関係ありませんが、知らない業界や会社に投資すべきではないと私は考えます。
なぜなら、業界におけるその会社の立ち位置がわかりませんし、参入障壁があるかどうかもわからないからです。もしかしたら業界になくてはならない会社かもしれませんが、他にいくらでも代わりのきく会社かもしれません。
よく知らない会社にあなたは投資しますか?知らない会社の将来を信じることができますか?
四季報やホームページを読んで知っている、というのではなく、自分の生活に関わっているような、身近な会社に投資すべきです。身近であれば将来の予想がつきやすいですし、状況の変化もすぐに感じることができます。
ポイント5、その会社の株価が一時的に下落、もしくは安値で放置されいているか
株は安いときに買うのが基本です。特におすすめなのが、何かの理由で一時的に下落している株です。株価を下げている原因が取り除かれれば、株価の回復が期待できるからです。
例えば新型コロナウイルスの影響で外食や旅行産業は大きなダメージを受け、株価も下落しました。しかし、コロナ禍が過ぎ去れば再び回復することが期待できます。
また、株価が安値で放置されている銘柄も狙い目です。このような銘柄は、きっかけがあれば株価が見直され、適正な価格へ上昇することがあるからです。ただし、単に株価が安いというだけでは不十分で、何か強みを持った会社であることが重要です。
例えば他社にはない独自の商品やサービスを持っている場合、その良さが認められると一気に株価が上昇したりします。
株価が割安かどうかは、PERやPBRの値で判断することができます。PERは15倍以下、PBRは1倍以下が割安株の目安となっていますので、ネット証券のホームページでこれらの値を確認しましょう。
私が購入した銘柄の紹介
ここまで値上がりする銘柄を見つけるポイントを説明してきました。次は私が実際に購入した銘柄と、購入を決めた理由をいくつか紹介します。
- ヤクルト本社
- 日本電信電話
- セブン&アイ・ホールディングス
- 西日本旅客鉄道
- SBIホールディングス
ヤクルト本社
ヤクルト本社の購入タイミングと、2022年8月現在の成果は以下の通りです。
「ヤクルト」という独自のブランド商品は、確固たる地位を築いています。また、ヤクルトレディは全国で活躍しており、新たな会社がこのようなシステムを一から作り上げるのはとても難しいでしょう。独自の強みを持った、参入障壁のある会社といえます。
また、ヤクルトはよく飲んでいるため、とても身近な会社です。
ヤクルト本社のホームページを見ると海外事業の拡大に力を入れていく説明があり、今後の伸びに期待も持てました。
一方株価は割安であったため、私は長期的には値上がりすると確信し購入することにしました。コロナの影響で健康志向が高まりヤクルト1000に人気が出たおかげで、購入後に株価がどんどん値上がりしています。
日本電信電話(NTT)
日本電信電話の購入タイミングと、2022年8月現在の成果は以下の通りです。
電話会社はインフラ事業ですから参入障壁があります。また、とても身近な会社です。
購入当時はdocomoの完全子会社化を決めていましたので、今後も伸びていくと判断しました。株価も安値にありましたし、今がチャンスと確信し購入を決めました。
セブン&アイ・ホールディングス
セブン&アイ・ホールディングスの購入タイミングと、2022年8月現在の成果は以下の通りです。
セブンイレブンはブランド力があり、10年後もコンビニ業界のトップであり続けると私は信じています。十分参入障壁があると言えるでしょう。
証券会社のホームページを見ると株価は安値圏にありましたし、売上予測も伸びていました。また、当時はコロナ禍のため外食が控えられており、その代わりにコンビニで買い物をする人が増えていました。これらのことから、業績好調により株価が上昇すると判断し、購入を決めました。
西日本旅客鉄道(JR西)
西日本旅客鉄道の購入タイミングと、2022年8月現在の成果は以下の通りです。
まだ成果が出ていない銘柄の公開です。
鉄道もインフラ事業ですから、大きな参入障壁があります。
コロナ禍による行動制限で鉄道会社の業績は悪化し、株価も大きく下げていました。理由がはっきりしているので、コロナ禍が過ぎ去れば株価が戻ると判断し、購入を決めました。
2022年8月現在、コロナ禍が予想外に長引いてる影響で株価がさえません。しかし、行動制限の反動でいずれ旅行者数が回復すると信じていますので、気長に待つ予定です。みなさんも今後の推移を見守ってください。
SBIホールディングス
SBIホールディングスの購入タイミングは以下の通りです。
最近新たに購入した銘柄の紹介です。
SBIホールディングスはSBI証券の事業を行っており、ネット証券のトップといってよいでしょう。10年後もこの地位を保っていると私は予想します。また、SBI証券は実際に使っていますので身近な会社です。
SBIホールディングスの中期経営計画を見ると、今後の事業拡大に積極的なことがわかりました。また、政府が投資を推奨し始めたため、今後投資人口の増加が予想されます。売上予測が拡大しているのと株価も割安であることから、購入を決めました。
購入からまだ日が浅いため、今後に期待です。
銘柄を見つける簡単な手順
具体的にどのように銘柄を見つければよいかを説明します。
例えばトヨタ自動車の株を買いたいとして、株価が何かの理由で下落するのを待ちますか?
いつまで待てばよいのかわかりませんし、そのようなチャンスが来ないかもしれません。これでは、投資の機会を失ってしまいます。
そこで、一時的に下落している株や安値で放置されている株を探すことから始め、その会社が他のチェックポイントに当てはまるか確認する、という手順がおすすめです。
- 一時的下落か安値放置の株を探す
- 身近な会社に絞り込む
- 参入障壁があるか考える
- 赤字を出していないかチェックする
- 将来的に伸びる会社か調べる
ネット証券では、銘柄スクリーニングという機能を使って割安株を探すことができます。また、Yahooファイナンスのホームページで値下がり率ランキングをチェックしていると、急激に値を下げている銘柄を見つけることができます。
一時的下落か割安放置の株に目をつけたら、身近な会社に絞り込みます。そして、その会社に参入障壁があるかを考えてください。独自の強みを持った会社であれば、将来株価が回復する可能性があります。
次に、財務状況で赤字を出していないか確認します。
最後に、財務状況で今後の売上予測を確認し、余力があれば会社のホームページで中期経営計画なども確認します。
おそらく最後の段階まで残る銘柄はほとんどないでしょう。数少ない有望な銘柄と出会うためには、日頃から株式市場にアンテナを張っておくことが大切です。
本記事を参考に、あなたも有望株を探してみてください。
まとめ
私が株を購入するときに使っている、値上がりする銘柄を見つける5つのポイントを解説しました。また、私が購入した銘柄と購入を決めた理由も公開しましたので、考え方がわかったのではないかと思います。
あなたも自身の投資スタイルを確立するため、いろいろ試してきたのではないでしょうか。本記事がそのような方の参考になれば幸いです。
まだ投資を始めていない方は、まずはネット証券の口座を開設し、別の記事も参考に投資を始めてみませんか。
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