株を買うタイミングは何月が有利?安く買って高く売るには

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みなさんは株を買うのに何月が有利かを考えたことはありますか?

もし値上がりしやすい月、値下がりしやすい月があるのなら、これを利用してできるだけ利益を上げたいですよね。

本記事では、S&P500と日経平均の月ごとの値動きから、株を何月に買うのが有利かを調査しました。みなさんの投資の参考になれば幸いです。

目次

米国株を買うベストなタイミングとは

S&P500の1900年から2022年までの株価データを使って、1月から12月のそれぞれの月における株価の平均騰落率を比較しました。騰落率は期間内に何パーセント変化したかを示し、月の初日の始値と月の最終日の終値の比率で計算しています。

1900年から2022年の全ての期間を通した月ごとの株価の平均騰落率は下のようになりました。

S&P500の月ごとの騰落率(1900年~20222年)

S&P500指数での検証になりますので、米国市場全体の傾向と考えてください。個別銘柄ではそれぞれ事情が異なる可能性がありますので、その点はご認識ください。

月ごとに明らかな違いが出ています。2月と5月と9月はマイナスになっており、その他の月はプラスになっています。特徴的なのは9月の下落が飛びぬけて大きいことです。夏枯れ相場とはよくいいますが、9月の成績が最も悪い結果となりました。

一方成績がよいのは4月や7月、12月になっています。これらの傾向をうまく利用することができれば、投資のパフォーマンスを改善できる可能性があります。

次に近年の傾向を確認するため、2000年から2022年のデータのみを用いた結果を示します。

S&P500の月ごとの騰落率(2000年~20222年)

1900年から2022年の結果と傾向は似ていますが、1月と6月がマイナスに転じています。9月の成績が最も悪いのは近年でも代わりありません。

では、1900年から2022年における値上がりした回数と値下がりした回数の比率から、月ごとの勝率を求めてみましょう。その結果は下のようになりました。

S&P500の月ごとの勝率(1900年~20222年)

12月は勝率が70%以上と、非常に高くなっていることがわかります。12月は負ける可能性が低い月と言えそうです。一方、9月は勝率でも最も低くなっています。9月の勝率の悪さは、投資をするうえで認識しておく必要があります。

続いて2000年から2022年における月ごとの勝率を示します。最近の傾向としては、4月や5月も高い確率で株価が上昇しているのがわかります。また、1月の勝率が非常に悪くなっていることも覚えておきましょう。

S&P500の月ごとの勝率(2000年~20222年)

以上の結果から、米国株を購入する場合は次の2つの戦略がおすすめです。

米国株の投資戦略
  • 2月の値下がりを待ってから購入し、3月・4月の値上がりを待ってから売却する
  • 9月の値下がりを待ってから購入し、年末にかけての値上がりを待ってから売却する

なお、本戦略は必ずしもうまくいくことを保証するのもではありません。

日本株を買うベストなタイミングとは

日経平均1950年から2022年までの株価データを使って、1月から12月のそれぞれの月における株価の平均騰落率を比較しました。

1950年から2022年の全ての期間を通した月ごとの平均騰落率は下のようになっています。

日経平均の月ごとの騰落率(1950年~20222年)

日経平均での検証になりますので、日本市場全体の傾向と考えてください。

S&P500と同様に、日経平均でも9月がマイナスになっていることがわかります。これは日米に共通する傾向のようです。そして、3月から4月にかけての上昇や、10月から年末にかけての上昇も共通する傾向です。

次に、2000年から2022年のデータのみを使った場合を見ていきましょう。

日経平均の月ごとの騰落率(2000年~20222年)

1月が大きなマイナスに転じているのが特徴的です。一方、11月と12月の上昇率は他の月と比べると明らかに高くなっています。これだけ月によってパフォーマンスが違うと、投資戦略として無視するべきではありません。

1950年から2022年における月ごとの勝率は下のようになります。

日経平均の月ごとの勝率(1950年~20222年)

1月や4月、6月が高い勝率であるのに対し、5月が最も悪い勝率となっています。

続いて2000年から2022年の月ごとの勝率は下のようになります。

日経平均の月ごとの勝率(2000年~20222年)

1月と7月の勝率の低さが目立ちます。1月はS&P500でも近年の勝率が悪くなっていましたね。年始すぐに株を購入するのは控えた方がよさそうです。

以上の結果から、日本株を購入する場合は次の2つの戦略がおすすめです。

日本株の投資戦略
  • 1月は様子を見て2月に入ってから購入し、3月・4月の値上がりを待ってから売却する
  • 9月・10月の値下げを待ってから購入し、年末にかけての値上がりを待ってから売却する

投資信託のおすすめの買い方

投資信託をネット証券で定期積立している場合、年に2回のボーナス月を設定することができます。このボーナス月を実際のボーナス支給月にするのではなく、株価が値下がりしやすいタイミングに設定することによって、安く購入できる可能性が高くなります。

おすすめのボーナス月設定は以下のようになります。

米国株の投資信託を購入する場合のボーナス月設定
ボーナス月設定1

2月末もしくは3月始め頃

ボーナス月設定2

9月末もしくは10月始め頃

日本株の投資信託を購入する場合のボーナス月設定
ボーナス月設定1

1月末もしくは2月始め頃

ボーナス月設定2

10月末もしくは11月始め頃

また、近年の傾向としては米国株も日本株も1月に下がりやすい傾向にあります。そこで、NISAなどの新年の枠を使用して株を購入する場合、1月に入ってすぐに購入するのではなく、米国株の場合は3月始め頃日本株の場合は2月始め頃まで待ってから購入するのがおすすめです。

まとめ

株を購入するタイミングは何月が有利なのか、米国株と日本株それぞれ調査しました。

S&P500も日経平均も、値上がりしやすい月、値下がりしやすい月があることがわかりました、この傾向を利用して投資戦略を立てることで、成績が改善できる可能性があります。

株式投資は安く買って高く売るのが基本です。みなさんも本記事を参考に投資戦略を考えてみてはいかがでしょうか。みなさんの投資パフォーマンスの改善につながれば幸いです。

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