インデックス投資と高配当株投資、FIREに最適なのは?

当ページのリンクには広告が含まれています。
  • URLをコピーしました!

「FIREを目指すなら、インデックス投資と高配当株投資のどっちがいいの?」と疑問に思っているあなた。それぞれのメリット・デメリットを理解して、使い分けてはどうですか。

FIREを目指して資産を増やしたい時期。FIREを達成して資産を取り崩す時期。それぞれに合った投資方法があります。

私もFIREのステージに合わせて投資方法を変えていますので、参考にしてください。

目次

キャピタルゲインとインカムゲインの違い

投資で得られる利益には「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」があります。キャピタルゲインは株価の値上がりによって得られる利益、インカムゲインは配当金によって得られる利益です。

株式投資で資産を増やすには、インカムゲインよりキャピタルゲインの方が有利です。

配当金は受け取った時点で約20%の税金がかかります。キャピタルゲインも売却した時点で税金がかかりますが、含み益の状態では税金はかかりません

例えば株価が利回り4%で上がっていく場合と、同じ利回り4%の配当金を再投資する場合を比較すると、下のグラフのようになります。2つの資産推移の差は、配当金を受け取るたびに税金が引かれることで生じています。

キャピタルゲインとインカムゲイン再投資の比較1

キャピタルゲインも売却時に約20%の税金がかかりますが、トータルの利益はキャピタルゲインの方が大きくなります。税金が引かれるタイミングを先のばしにした方が、資産形成には有利ということですね。

また、配当金は利回り3〜4%もあれば高い方であるのに対し、S&P500のインデックスファンドでは平均7%程度の値上がりが期待できます。7%のキャピタルゲインと4%のインカムゲインを比べると、資産推移の差はさらに拡大します。

キャピタルゲインとインカムゲイン再投資の比較2

このように、資産を増やすにはキャピタルゲインが有利となります。このことを念頭に、インデックス投資と高配当株投資の違いを見ていきましょう。

インデックス投資のメリット・デメリット

インデックス投資のメリット・デメリットは以下です。

メリット
  • キャピタルゲインを得やすい
  • 含み益には税金がかからない
デメリット
  • 売却しないと実収入が得られない
  • 株価下落時は取崩しが難しい
  • 長期的に下落が続く場合がある

資産を増やすことを優先するのであれば、高配当株投資よりインデックス投資の方が有利です。

ただし、実収入を得るには資産を売却する必要があります。もし株価下落によって資産価値が減っているとしたら、冷静な気持ちで売却できるでしょうか。早期リタイアした人にとっては、精神面で大きなデメリットといえるでしょう。

高配当株投資のメリット・デメリット

高配当株投資のメリット・デメリットは以下です。

メリット
  • 比較的安定した収入が見込める
  • 資産を取り崩さなくても収入が得られる
デメリット
  • キャピタルゲインはあまり期待できない
  • 配当金を受け取るたびに税金がかかる
  • 減配リスクがある

キャピタルゲインがあまり期待できないことや、減配リスクがあるものの、比較的安定した収入が見込めるのは大きなメリットです。株価が下落しているときでも、資産を取り崩すことなく収入が得られることは、精神的に有利です。

FIREのステージに合わせた投資方法とは

インデックス投資と高配当株投資のメリット・デメリットをふまえ、FIREのステージに合わせて投資スタイルを変える方法を説明します。

FIREのステージについては、経済的自立に必要な資産を形成するまでの「資産形成期」と、FIRE達成後に資産を売却して収入にする「資産取崩し期」に分けて考えます。

まずは資産形成期ですが、インデックス投資中心でいきます。複利の力を最大限利用するには、配当は受け取らずにキャピタルゲインのみで資産を増やすのがよいです。投資信託の中には、企業からの配当金を自動で再投資するものがありますので、そのような銘柄に積立投資していきましょう。

そして経済的自立を達成する少し前から、積立投資の一部を高配当株投資にまわしていきます。保有しているインデックス投資の資産を売却するのではなく、新たに購入する積立投資の投資先を高配当株に切り替えます

私は高配当の投資先として、米国高配当ETFを購入しています。ETFであれば分散が効いていますし、個別銘柄を選択する能力は必要ありません。米国ETFはSBI証券や楽天証券で購入することができます。米国高配当ETFの定番をいくつか紹介しましょう。

ティッカー銘柄名
SPYDSPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF
VYMバンガード 米国高配当株式ETF
HDViシェアーズ コア 米国高配当株 ETF
高配当ETF

米国ETFの配当金には、10%の現地課税がかかることはご認識ください。

高配当株投資に切り替える手法に反対する意見もあります。しかし私の考えは違います。実際にリタイアした後に資産を取り崩す心境は、リタイア前には決してわからないからです。その時になって後悔しないように、「事前にそなえておくべき」です。

まとめ

インデックス投資と高配当株投資の違いを説明し、それぞれのメリット・デメリットをふまえて、FIREのステージに合わせた使い分けを解説しました。

資産形成期はインデックス投資資産取崩し期は高配当株投資がおすすめです。私もこの投資戦略を実践しています。

他の記事も参考に、あなたもFIREを目指してみませんか。自由な人生を手に入れましょう

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次