お金を稼ぎたいと思って投資を始めたものの、いきなりリスクの高い金融商品に手を出し、損失をかかえている方もいると思います。
早く稼ぎたい気持ちはわかりますが、資産を守ることも考えないと、投資を続けることが難しくなります。また、人それぞれ適性がありますので、合わない投資法を続けているといつまでも成果が上がりません。
本記事では、資産を守りつつ攻めの投資も同時に行う戦略と、あなたに合った投資法を見つける方法を解説します。
私自身が今の投資スタイルに行き着いた方法です。投資人生で回り道しないためにも、本記事を参考にあなたに合った投資法を見つけてください。
コアサテライト戦略とは
コアサテライト戦略とは、リスクの異なる金融商品に分散して投資する手法のことです。
その目的は、比較的リスクの低い商品で堅実に資産を増やしつつ、同時にリスクの高い商品で大きなリターンを狙うことです。いわば「守り」と「攻め」の投資を同時に行う戦略ですね。
守りの投資を行うのが「コア(核心)」部分、攻めの投資を行うのが「サテライト(衛星)」部分です。守りを中心に置くことで、安心して攻めの投資もできるのがメリットです。
投資は資金力が大切です。少ない資産で投資をしていてもなかなか増えません。資産が少ないうちは、高めのリスクをとってでも早く増やしたいですよね。
しかし、全ての資産をハイリスク商品につぎ込むのは避けるべきです。特に初心者の方がリスクの高い投資にチャレンジするのであれば、コアサテライト戦略を試してみるのがよいでしょう。
コア部分ではインデックス投資を
コア部分では長期的に安定したリターンが見込める商品に投資します。おすすめはインデックスファンドです。特に米国株式や全世界株式のインデックスファンドは、長期に保有し続けることで平均7%程度のリターンが期待できます。
下のグラフは、S&P500のような広く分散された米国株式ポートフォリオに長期投資した場合の期待リターンを示しています。25年保有した場合、過去のどの時期に始めたとしても7%以上のリターンが得られたという結果が出ています。もちろん、未来のことは誰にもわかりませんが、過去のデータは一つの安心材料となるのではないでしょうか。
サテライトではハイリスク投資に挑戦
攻めの投資とは、高いリターンを狙った投資のことです。当然リスクも高くなりますので、このような投資はサテライト部分で行います。
サテライトの目的はコアよりも大きなリターンを得ることですので、そのような投資先を選びます。
例えば個別株投資は、インデックスファンドよりも大きなリターンが得られる可能性があります。コアでインデックスファンド、サテライトで個別株に投資するのは目的に合っています。
コアとサテライトの比率はリスク許容度に応じて調整します。ただし、基本的にはコアの方が大きくなるようにしましょう。
始めのうちは少額でサテライトに挑戦し、慣れてきたら徐々に増やしていくのもありです。
あなたに合った投資法を見つける方法とは
株式投資の世界では、市場平均を上回るリターンを得るのは難しいと言われています。市場平均とは、インデックスファンドのリターンのことです。
個別株や他のハイリスク商品に投資する目的は、市場平均を上回るリターンを得ることといってよいでしょう。市場平均を上回れないのなら、素直にインデックス投資だけ行っている方がよいですからね。
あなたがチャレンジしたい投資法があれば、まずは市場平均を上回れるかどうかを試してください。もし上回ることができれば、その投資法があなたに合っていると言えます。
このように、自分に合った投資法をコアサテライト戦略を使って見つける、というのが私の提案です。
私自身、インデックスファンドに資産の半分を投資し、残り半分で個別株投資にチャレンジした時期がありました。それを5年間ほど続けた結果、私の個別株投資のリターンはインデックスファンドに勝てませんでした。
この結果を受け入れ、私は資産の大半をインデックスファンドに投資することに決めました。個別株投資をあきらめるのに5年も要したことになります。しかしそのおかげで、資産の増え方が確実に早くなりました。いつまでも個別株投資にこだわっていたら、もっと資産形成が遅れていたでしょう。
あなたも、チャレンジしている投資法があったら、コアサテライト戦略を使って実験してみてはいかがでしょうか。市場平均を上回れなければ潔くあきらめる。これも回り道を避けるためには大事なことです。
まとめ
守りと攻めの投資を同時に行うコアサテライト戦略について解説しました。
コアでインデックスファンドに投資し、サテライトでハイリスクな投資に挑戦することで、あなたに合った投資法を見つけることが私の提案です。
いつまでも合わない投資法を続けることは損失に他なりません。市場平均を上回れないのであれば、潔くあきらめるのがよいでしょう。
あなたもコアサテライト戦略を活用してみてはいかがでしょうか。
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